ナス
漢字・別名・流通名
茄子(ナス)、奈須比(ナスビ)
(2021.06.28 撮影)
学名 | Solanum melongena |
英名 | Aubergine(英・仏)、Eggplant(英・米・豪)、Melanzana(伊)、Brinjal(南アジア・南アフリカ) |
科属名 | ナス科 ナス属 |
性状 | 一年草、野菜 |
原産 | インド |
花言葉 | 真実、優美、希望、つつましい幸福、良い語らい |
淡色野菜として世界中で栽培されている、夏の代表的な野菜です。
日本では、奈良時代から食されていたといわれており、その頃は貴重な野菜でしたが
江戸時代頃より広く栽培されるようになり庶民的な野菜となりました。
高さは60~100cm程。茎は黒紫色で、茎にトゲが見られるものがある。
葉は互生し、卵状楕円形で、葉縁は波打つ。葉柄に近いところでは左右非対称になる。
葉にはトゲがあり、毛が生えています。
花期は5~10月。
葉腋と次の葉柄の途中に花柄を出し、紫色の花を下向きに1~数個咲かせます。
果実は品種によって色も形も様々です。
主な品種に小ナス、長ナス、丸ナス、米ナス、白ナス、水ナスなどがあります。
通常、果皮の色は紫色または黒紫色ですが、緑色や白色、縞模様の品種もあります。
果皮の紫色はナスニンというアントシアニン系の色素で、ポリフェノールの一種です。
ナスニンには抗酸化作用があり、ガン予防や活性酸素を抑制すると考えられています。
中の果肉は密度が低くスポンジ状物質。
ヘタの部分にはトゲが生えていて、鋭いトゲは鮮度を見分ける目安となります。
ことわざ
- 親の小言と茄子の花は千にひとつの無駄もない
茄子の花には徒花(アダバナ:咲いても実を結ばずに散る花)が極めて少ないので、千に一つも無駄がない。
徒花が少ないというのは、だいたい間違いなく実を結ぶということで、親の小言(意見)は殆どが子の為になるものであるということ。
- 瓜の蔓に茄子(なすび)はならぬ
非凡な子供を茄子に例えて、平凡な親からは非凡な子は生まれないという意味。
- 秋茄子は嫁に食わすな
- 秋茄子はたいへん美味しいので、嫁には食べさせたくないという嫁を憎む姑の言葉。
- 茄子は身体を冷やす作用があるので、多食すれば必ず腹痛下痢す。特に身重な嫁に対して冷えるのはよくないので身体を案じた健康上の言葉。
- 茄子は8月上旬までに開花・結実した実でなければ発芽力のある種子を得ることが難しい。なので秋茄子を食べてしまうと子種がなくなるので
縁起物
「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」と、初夢の縁起物としても出てきます。
ナスが縁起物として入っている理由としては
- 駿河国で初物のナスの値段が高く、高価なことから。
- 初物のナスを徳川家康が好んだことから。
- ナスは事を「成す」という掛け言葉から。
写真
(2006.05.12 撮影)
(2006.05.12 撮影)
花 (2007.06.23 撮影)
(2007.06.23 撮影)
(2007.06.23 撮影)
果実 (2007.06.23 撮影)
(2008.06.10 撮影)
果実のなり始め (2008.06.17 撮影)
花 (2010.06.05 撮影)
果実 (2013.06.17 撮影)
花 (2013.06.17 撮影)
果実 (2014.06.02 撮影)
花・果実 (2014.06.02 撮影)
花 (2016.05.18 撮影)
花 (2016.05.18 撮影)
花 (2016.05.18 撮影)
花 (2017.07.15 撮影)
花 (2021.06.20 撮影)
(2021.06.28 撮影)
- 最終更新:2021-06-29 14:04:37