イカリソウ
漢字・別名・流通名
錨草・碇草(イカリソウ)、三枝九葉草(サンシクヨウソウ)
「井頭公園(栃木県真岡市)」にて (2013.05.09 撮影)
学名 | Epimedium grandiflorum var. thunbergianum |
英名 | Barrenwort、Bishop's hat、Fairy wings、Horny goatweed |
科属名 | メギ科 イカリソウ属 |
性状 | 多年草 |
原産 | 東アジア、北アフリカ、南ヨーロッパ |
花言葉 | あなたを捕らえる、あなたをつかまえる、人生の出発、君を離さない |
イカリソウの仲間は東アジアを中心として、北アフリカや南ヨーロッパの温帯に約20種が分布します。
花期は3~5月頃。
花色は白、ピンク、紅紫、黄などありますが、通常は紅紫色です。
8枚の萼片と4枚の花弁からなっています。
萼片は二重になっていて、外側の4枚は早落ち、
内側の4枚が大きくなって花弁と同じ紅紫色になります。
花弁の4枚は細長い管状になっていて、花弁の先端が反り返って尖り
その姿を船の錨に見立て「錨草(イカリソウ)」と名付けられた。
高さは20~50cm程。
葉はカサカサとした紙質で裏面に毛があります。
3出複葉で、3つに枝分かれした先に3枚ずつ付けます。
その葉の様子から別名「三枝九葉草(サンシクヨウソウ)」と呼ばれています。
全草は生薬となり、「淫羊霍(いんようかく)」と呼ばれ精力剤として有名。
ヒツジがこれを食べて精力絶倫になったという伝説から名付けられた。
イカリイン(icariin)というフラボノイド配糖体が有効成分。
種類
在来種(国内種)
- イカリソウ(錨草)〔E. grandiflorum〕
うっすらとした山野の木陰に自生します。花色は淡紫、紫、白など。
- トキワイカリソウ(常磐錨草)〔E. grandiflorum subs. sempervirens〕
北陸から山陰にかけて分布します。花は白、紅紫色。
- キバナノイカリソウ(黄花錨草)〔E. grandiflorum subs. koreanum〕
イカリソウの変種で淡い黄色の花を咲かせます。北海道や北陸や東北の日本海側に自生します。中国や朝鮮半島にも分布します。
- バイカイカリソウ(梅花錨草)〔E. diphyllum〕
中国、四国、九州に自生します。花びらの先端がとがらず萼が花びらのようになります。花は径1cmほどと小さく、形が梅の花に似ているところからこの名前があります。花色は白です。
外国種
- ホザキノイカリソウ〔E. sagittatum〕
中国原産で、日本には江戸時代に入ってきました。乾燥させたものは薬草になり、精力剤として用います。名前の通り、小さな花が穂状にたくさん咲きます。萼が白で、花びらは黄褐色です。
- アルピナム〔E. alpinum〕
ヨーロッパ原産、鮮やかな紅色の萼と黄色い花びらをもちます。花びらは萼にすっぽりと収まっています。
- ルブルム〔E. × rubrum〕
赤色の萼を付ける交雑種です。
写真
「井頭公園(栃木県真岡市)」にて (2013.05.09 撮影)
「井頭公園(栃木県真岡市)」にて (2013.05.09 撮影)
- 最終更新:2013-06-25 00:40:45