エアープランツ
エアープランツはパイナップル(アナナス)科チランジア属の植物の総称です。
樹木や岩石に着生する着生植物で、空中で生育しているように見えるのでこの名前があります。
チランジア属には400種以上が確認されていて、大きさや形状は様々です。
その中で、根はあっても葉の吸収鱗毛で空気中から水分や養分を
吸収する率の高いものが「エアープランツ」と総称され流通しています。
「鹿沼市花木センター(栃木県鹿沼市)」にて (2009.03.30 撮影)
漢字・別名・流通名
エアープランツ、チランジア、
学名 | Tillandsia |
英名 | Tillandsia |
科属名 | パイナップル科 チランジア属 |
性状 | 常緑多年草、着生植物 |
原産 | 北アメリカ南部~南アメリカ |
花言葉 | 言いなり |
生息環境は40度℃近くの直射日光が照りつける場所から
森林地帯の様なほとんど日の当たらない場所まで多岐にわたるが、
崖や丘、木の上などの風通しが良い場所であることが多い。
また、本属が分布する乾燥地帯では、降雨が稀である代わりに
夜になると多量の霧が発生する場合が多く、根からではなく
体表の鱗片から水分を吸収する本属の生活様式と対応する。
主な種
- アエラントス(T. aeranthos、有茎の代表種、クランプになりやすい)
- イオナンタ(T.ionanhta 、小型のチランジア代表種、開花前後に葉先が赤色などに染まる)
- ウスネオイデス/スパニッシュモス/サルオガセモドキ(T. usneoides、吊るして育てる独特の種)
- オアクサカーナ/ベリッキアーナ(T. oaxacana)
- カプト・メデューサ(T. caput-medusae、チランジアの壺型の代表種)
- ガルドネリー(T. gardneri、産毛のようなトリコームが特徴)
- キセログラフィカ(T. xerographica、 チランジアの王様と呼ばれる大型種、葉先がカールしたカボチャ風の草姿)
- コットンキャンディ(レクルビフォリアとストリクタの交配種、綺麗なピンクの花が咲きやすく、交配種としては最も普及している)
- コルビー(T.kolbii 、別名イオナンタ・スカポーサ)
- ジュンセア(T.juncea、硬い葉が長く伸びる種)
- ストリクタ(T.stricta、群生しやすい普及種、コットンキャンディーの片親)
- ストレプトフィラ(T.streptophylla、拳大に育つ壺型種、乾燥気味に育てると見た目良くにカールする葉が特徴)
- セレリアーナ(T.seleriana、大きくなると拳大になる壺型種)
- キアネア(タチバナアナナス)(T. cyanea (=T. guatemalensis)鉢植えで普及している)
- テクトラム(T.tectorum )
- ナナ(T. nana)
- ハリシー(T.harrisii、銀葉の代表種)
- パウシフォリア(T.paucifolia、別名シルシナータ、壺型種で葉が決まった方向に反る)
- フックシー(T.fuchsii、繊細な葉を持つ普及種、草体に対して花序がとても長くなるのが特徴)
- ブッツィー(T.butzii 、水を好む壺型普及種)
- ブラキカウロス(T. brachycaulos、開花前後に葉が赤く紅葉するのが特徴)
- フラベラータ(T. flabellata)
- ブルボーサ(T.bulbosa 水を好む壺型普及種)
- フンキアナ(T. funckiana、茎が連なる長茎種)
- ベルティナ(T.velutina 、ブラキカウロスに良く似た種)
- マグヌシアーナ(T.magnusiana 、柔らかく繊細な葉を持つ種)
- メラノクラテル(T. melanocrater、別名トリコロール、硬い葉が長く伸びる種)
写真
「井頭公園・花ちょう遊館(栃木県真岡市)」にて (2013.05.09 撮影)
- 最終更新:2018-04-28 17:42:21