デルフィニウム

漢字・別名・流通名

デルフィニウム、大飛燕草(オオヒエンソウ)



デルフィニウム4.jpg
パシフィック・ジャイアント (エラータム系)
写真提供:Alina KuptsovaによるPixabayからの画像


学名 Delphinium
英名 Delphinium、Larkspur
科属名 キンポウゲ科 デルフィニウム属
性状 多年草(日本では一年草扱い)
原産 ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山地
花言葉 清明、高貴


デルフィニウムは、およそ200の原種が存在します。
品種改良が盛んに行われ、1000種を超える園芸品種が作られました。
原種を元に品種系統が分けられています。

本来は多年草ですが、高温多湿の環境に弱い性質のため
日本では夏越しが難しく一年草として扱われています。

主な花期は5~6月頃。
伸びた茎の上部に花序を出し、花径3~6㎝程の花を穂状に咲かせます。
花弁に見える部分は萼片で、本来の花は中心の小さい白い部分です。
一般的な一重咲きと、八重咲きのものがあります。
花色は豊富で濃い色~淡い色まであり、主に青、紫、白が中心で
その他に赤、黄、ピンク、複色などがあります。

高さは品種によって20~200cm程にもなるものまであります。
葉は有柄で掌状に浅~深裂する。

名前のDelphinium(デルフィニウム)は、ギリシア語でイルカを意味する
Delphis(デルフィン)に由来し、つぼみの形がイルカに似ていることから名付けられた。
和名の「大飛燕草(オオヒエンソウ)」は、花の形が燕(ツバメ)が飛ぶ姿に似ていることから。


主な品種の系統

  • エラータム系
エラータム種を中心とした系統です。
原種「エラータム」は、最も古くから栽培されており、ヨーロッパから西アジアの山地に自生します。
雄大な花穂と美しい花が特長で、代表的な品種に「パシフィック・ジャイアント」があります。

  • シネンシス系 (グランディフロラム系)
グランディフロルム種を中心とした系統です。
原種「グラディフロラム」は、中国北部からモンゴルに自生します。
高さが40cm程と低く、花付きはややまばらで、葉の切れ込みが深い品種系統です。
代表的な品種に「スーパーグランブルー」「プデルシリーズ」などがあります。
エラータム系同様、主流となっている系統です。

  • ベラドンナ系
エラータム種とグランディフロラム種を掛け合わせた系統です。
高さは1m前後で、大輪の花を咲かせます。

  • ユニバーシティー系 (ユニバーシティー・ハイブリッド)
エラータム種にカルディナレ種やヌディカウレ種を掛け合わせた系統です。
他にはない、赤色系の花を咲かせるのが特長です。
親のひとつ「ヌディカウレ」は、北アメリカ原産で赤い花を咲かせます。
赤い園芸品種を生み出す時に使われます。

  • リトル系
エラータム系の中でも小型の品種を選んで生み出された系統です。
草丈が1m程と小型。
代表的な品種は「マジックフォンテンシリーズ」「クリアスプリングスシリーズ」など。


写真

デルフィニウム1.jpg
ブルーウィズホワイトアイ (シネンシス系) (2019.05.14 撮影)


デルフィニウム2.jpg
ブルーウィズホワイトアイ (シネンシス系) (2019.05.14 撮影)


デルフィニウム3.jpg
ブルーウィズホワイトアイ (シネンシス系) (2019.05.14 撮影)


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オーロラ ラベンダー (エラータム系) (2020.06.07 撮影)


デルフィニウム6.jpg
オーロラ ラベンダー (エラータム系) (2020.06.07 撮影)


デルフィニウム7.jpg
オーロラ ラベンダー (エラータム系) (2020.06.07 撮影)


デルフィニウム8.jpg
オーロラ ラベンダー (エラータム系) (2020.06.07 撮影)


デルフィニウム9.jpg
オーロラ ラベンダー (エラータム系) (2020.06.07 撮影)


デルフィニウム10.jpg
オーロラ ラベンダー (エラータム系) (2020.06.07 撮影)


デルフィニウム11.jpg
オーロラ ラベンダー (エラータム系) (2020.06.07 撮影)


デルフィニウム12.jpg
オーロラ ラベンダー (エラータム系) (2020.06.07 撮影)



  • 最終更新:2020-06-07 16:40:24

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