ムベ

漢字・別名・流通名

郁子(ムベ)、常葉通草(トキワアケビ)



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花 「東京ビッグサイト(東京都江東区)」外壁 (2012.04.28 撮影)


学名 Stanutonia hexaphylla
英名 Japanese staunton vine
科属名 アケビ科 ムベ属
性状 常緑つる性木本
原産 日本、朝鮮半島
花言葉 愛嬌


花期は4~5月頃で、萼が花弁状になった小花を咲かせます。
花色は白~淡黄色で内側が紅紫色になります。
雌雄があり、芳香がある。

葉は掌状複葉で互生します。
葉が幼木の時は3枚、その後5枚、実が成る頃には7枚と増えていくので
「七五三の縁起木」ともいわれています。

10月頃に5~9cm程の楕円形の果実が、緑から赤紫に熟し食用になります。
果実は同科のアケビに似ていますが、ムベは熟しても裂開しません。
熟した果実の中には、半透明の粘りのあるゼリー状の果肉と、黒い種が多数詰まっている。
果肉はほのかに甘く素朴な味が楽しめます。
生食する他、果実酒、お菓子の材料、ジャムなどにも加工。
また、スタミナ果実として精がつくともいわれ、脚気や脳卒中の予防薬としても利用されます。

茎や根の乾燥したものは「野木瓜(ヤモッカ)」と呼ばれ生薬となります。
民間療法では、強心作用、利尿作用、通経作用、抗炎症作用、腎臓炎、膀胱炎、
浮腫の薬としての効能があるとされます。

名前の由来
天智天皇が近江八幡市の方へ行幸された折、この地で健康な老夫婦に出会った。
老夫婦に長寿の秘訣を尋ねたところ「この地で採れる果物が無病長寿の霊果であり、
毎年秋にこれを食するからです」と答え、この果実を差し出した。
賞味した天皇が「宜(むべ)なるかな」(いかにももっともなことだ)と云われたことから
この果実を「ムベ」と呼ぶようになったそうです。


写真

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「東京ビッグサイト(東京都江東区)」外壁 (2012.04.28 撮影)


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花 「東京ビッグサイト(東京都江東区)」外壁 (2012.04.28 撮影)


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「東京ビッグサイト(東京都江東区)」外壁 (2012.04.28 撮影)


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果実 「川口グリーンセンター(埼玉県川口市)」にて (2012.11.22 撮影)


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果実 「川口グリーンセンター(埼玉県川口市)」にて (2012.11.22 撮影)


  • 最終更新:2013-11-04 01:12:27

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