ガマ

漢字・別名・流通名

蒲(ガマ)、御簾草(ミスクサ)



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那須塩原にて (2010.08.12 撮影)


学名 Typha latifolia
英名 Reedmace、Common cattail
科属名 ガマ科 ガマ属
性状 多年草
原産 日本、北半球の温帯
花言葉 従順、素直、慌て者、救護、慈愛


低地の池や沼などの水辺に生え、水中の泥中に地下茎を伸ばす。
高さは1.5~2mになります。

花期は6~8月頃で、円柱形の穂をつけます。
穂の赤褐色で太い部分は雌花の集まりで、その上に雄花がつき
開花時には葯から大量の黄色い花粉が出る。

果実が熟すと雌花は綿状になり「穂綿」と呼ばれる。
果実は風によって飛散し水面に落ちる。

別名の「御簾草(ミスクサ)」は、葉や茎を
蓆(ムシロ)、簾(スダレ)、籠(カゴ)などを
作るのに使用されたことによります。

花粉は「蒲黄(ホオウ)」と呼ばれ生薬として利用され、
止血剤、増血剤、鎮痛剤、消化剤、利尿剤として用いられる。

「因幡の白兎」の話しでは、毛をむし取られた兎に
大国主は蒲黄を体につけるよう言っている。

昔、雌花穂が熟した穂綿を綿の代わりに寝具に入れた事から
「蒲団(フトン)」という字になった。

「蒲焼き(カバヤキ)」は昔、うなぎを丸のまま縦に串刺しにして
焼いた形と色が、ガマの穂に似ていたことから。

「蒲鉾(カマボコ)」は昔、細い竹を芯にして筒形に塗りつけ
焼いたものがガマの穂に似るところから。

ガマに類似したものには「小蒲(コガマ)」「姫蒲(ヒメガマ)」がある。


写真

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那須塩原にて (2010.08.12 撮影)


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那須塩原にて (2010.08.12 撮影)


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那須塩原にて (2010.08.12 撮影)


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那須塩原にて (2013.08.11 撮影)


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那須塩原にて (2013.08.11 撮影)



  • 最終更新:2013-08-11 23:04:47

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