コハコベ

漢字・別名・流通名

小繁縷(コハコベ)、繁縷(ハコベ、ハコベラ)、雛草(ヒヨコグサ)



コハコベ1.jpg
(2021.03.27 撮影)


学名 Stellaria media
英名 Chickweed
科属名 ナデシコ科 ハコベ属
性状 越年草または多年草
原産 ヨーロッパ
花言葉 愛らしい、初恋の想い出、追想、ランデブー、密会


日本には明治以降に帰化したとされ、畑や道端、空き地など至る所に生えています。
世界中に帰化植物として定着しています。

単にハコベという時は、コハコベとミドリハコベのことを指す場合が多い。
ハコベラとも呼び、春の七草のひとつです。

食用や薬用にしたり、柔らかい草質からニワトリや小鳥のえさとしてよく知られており、雛草(ヒヨコグサ)とも呼ばれます。
花期の3~6月に地上部の茎葉を刈り取り、水洗い後、天日干しにしたものを生薬名「繁縷(ハンロウ)」といい、
産後の浄血薬、催乳薬、胃腸薬や湿疹などの皮膚炎の治療薬として用いられてきました。

高さは10~30cm程。
茎は基部からよく分枝して広がり、緑褐色~赤紫色を帯びます。
茎の片側にだけ1列に軟毛が生えています。
茎の中にひと筋の維束管がある。

葉は長さ1〜2cm程の卵形で鋭頭。全縁。
対生し、下部の葉には葉柄があり、上部の葉には葉柄がつかない。

花期は3~9月頃。
枝先に集散花序を出し、花径6~7mm程の小さな白色の花を咲かせます。
花弁は5枚ですが、花弁が基部近くまで深く2裂しているので10枚のように見えます。
萼片には腺毛が生えています。雄しべは1~7本、花柱は3個。

花が終わると花柄が下を向き卵形の蒴果を結びます。
熟すと花柄が再び上を向き、6裂して種子を散布する。
種子は円形で直径1〜1.2mm程。半球形の突起があります。


ハコベ属

  • コハコベ(S. media)
  • ミドリハコベ(S. neglecta)
  • ウシハコベ(S. aquatica)


写真

コハコベ2.jpg
(2021.03.27 撮影)


コハコベ3.jpg
(2021.03.29 撮影)



  • 最終更新:2021-06-04 20:50:33

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