シャクヤク

漢字・別名・流通名

芍薬(シャクヤク)、夷草(エビスグサ)、貌佳草(カオヨグサ)、枸杞(ヌミグスリ)



シャクヤク1.jpg
「川口グリーンセンター」にて (2012.05.14 撮影)


学名 Paeonia lactiflora
英名 Chinese peony
科属名 ボタン科 ボタン属
性状 多年草
原産 中国
花言葉 生まれながらの素質、慎ましやか、 はにかみ、恥じらい、素直な性格


中国より薬用として渡来、栽培されて多くの園芸品種があります。

花期は4~5月で、茎頂に大型の美しい花を1輪咲かせます。
花色は 白、ピンク、赤、濃赤、黄、オレンジ、青、紫など。
単色だけではなく斑点や縞模様が入るものもあります。
花形は 一重、八重、半八重、バラ咲き、翁咲き、冠咲き、金しべ咲き、手まり咲きなど。
品種改良が盛んに行われており、花色や咲き方が非常に豊富です。

高さは50cm~1m程。
葉は複葉で互生。花後に3~5個の袋果からなる実を付けます。

芍薬の根は昔から生薬、漢方として使われ親しまれてきました。
効能は、消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用、利尿作用の他
冷え性、むくみ、生理痛、月経不順、産後の疲労回復など
女性が抱える悩みに処方される漢方薬として知られています。

学名の「Paeonia lactiflora」の「Paeonia(パエオニア)」は
ギリシャ神話の医の神「Paeon(ペオン)」に由来します。
ペオンはオリンポス山から取ってきた芍薬の根で、
黄泉の国(死の国)の支配者「プルートー」の傷を治したそうです。
芍薬は死の国の支配者の病も治すほどの万能薬と伝えられている。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と
美人の姿を形容する言葉としても使われています。


シャクヤクとボタンの違い
牡丹と似ていますが芍薬は「草」、牡丹は「木」に分類されます。
葉は芍薬は小葉の先に切れ込みがなく、ツヤがある。
牡丹は小葉の先に切れ込みがあり、ツヤがありません。
また、芍薬は枝分かれしないでまっすぐに立つのに対し、
牡丹は枝分かれしやすく横張りの樹形になります。
花の時期は、牡丹が咲き終わった後で芍薬が咲きます。


写真

シャクヤク2.jpg
「川口グリーンセンター」にて (2012.05.14 撮影)


シャクヤク3.jpg
(2015.05.09 撮影)




  • 最終更新:2015-05-09 22:08:20

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