ショクヨウギク

漢字・別名・流通名

食用菊(ショクヨウギク)、食菊(ショクギク)、料理菊(リョウリギク)

ショクヨウギク1.jpg
阿房宮 (2021.11.16 撮影)


学名 Cheysanthemum morifolium Ramatuelle
英名 Edible chrysanthemum
科属名 キク科 キク属
性状 多年草
原産 日本、中国
花言葉 高貴、高潔、高尚


食用菊は観賞用のと同じ菊の仲間で、食用として栽培されている菊の総称です。
苦味が少なく、かつ食べる部分の花びらが大きくなるように品種改良されています。
菊は江戸時代から民間で食されるようになったとされます。
料理のつまに使われるつま菊などの小輪種、花びらのみを食用とする大輪種に大別されます。

調理方法は、茹でてお浸し、酢の物、和え物、天ぷら、吸い物に用いられます。
また、殺菌目的のため刺身やちらし寿司などにつまとして添えられる。
花びらを湯がいたり蒸した後に海苔のように薄く四角い形に乾燥させた「菊海苔」「干し菊」「のし菊」などの加工品がある。

可食部分に含まれるトリテルペンアルコールに抗炎症作用があることが示されている。
発ガン効果の抑制・コレステロールの低下・中性脂肪を低下させる効果の研究結果が発表されている。
また、生体内の解毒物質「グルタチオン」の産生を高めることが発見されています。

栄養面では、ビタミンやミネラルが比較的に多く、特にβ-カロテンやビタミンC、
葉酸をはじめとしたビタミンB群などの抗酸化作能力の高い栄養素を多く含みます。
さらに、紫菊花には抗糖化作用があるとされ、アンチエイジングの観点からも注目されている。


主な品種

  • 延命楽(エンメイラク)
山形では「もってのほか」「もって菊」新潟では「カキノモト」「おもいのほか」と呼ばれる。明るい赤紫色の中輪種。八重咲き。酢の物などの料理に使われる。

  • 阿房宮(アボウキュウ)
青森県八戸市特産。黄色の中輪種・八重咲き。酢の物、天ぷらなどの料理に使われる。江戸時代に豪商七崎屋半兵衛によって京都から八戸に持ち込まれたもの。

  • 食用小菊
刺身などの料理のつまや飾りなどに使われている。


写真

ショクヨウギク2.jpg
甘酢漬け (2021.11.18 撮影)




  • 最終更新:2021-11-18 22:32:43

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