シロタエギク

漢字・別名・流通名

白妙菊(シロタエギク)、ダスティーミラー、セネシオ・シネラリア

シロタエギク8.jpg
シラス (埼玉県三郷市にて) (2022.06.01 撮影)


学名 Jacobaea maritima (syn. Senecio cineraria)
英名 Dusty miller、Cineraria
科属名 キク科 ヤコバエア属(旧:キオン属)
性状 常緑多年草
原産 南ヨーロッパ
花言葉 あなたを支える、穏やか


以前はキオン(Senecio)属にありましたが、現在はヤコバエア(jacobaea)属に移されており、
同義語としてsyn. Senecio cinerariaも利用されています。

シルバーの葉が美しく、観賞用として広く栽培されています。
花壇や寄せ植えのアクセントや、他の植物の引き立て役として多く利用されます。
シルバーリーフプランツの代表ともいえる植物です。

高さは20~100cm程。茎の下部は木質化する。
茎と葉には白い繊毛が密生して生え銀色に見えます。
葉の形は品種によって異なります。
最も一般的なシルバーダストの葉は長さ10㎝程で羽状の深い切れ込みを持つ。互生。

花期は6~8月頃で、花茎の先に花径1.5㎝程の小さな黄色の花を咲かせます。
花を咲かせると株が弱るので、葉を美しく観賞するために蕾の内に切り取ってしまうことが多い。

英名の「Dusty miller(ダスティーミラー)」は「埃まみれの粉屋」という意味で、
粉をかぶったような白い草姿に由来しています。

学名の「セネシオ(Senecio)」とはラテン語の「老人(senex)」が語源。
葉と茎の白い繊毛を白髪に見立てて名付けられた。


主な種類

  • シルバーダスト [Jacobaea cineraria ‘Silver Dust’]
最も一般的なシロタエギク。基部の葉は円みを帯び、上部の葉は切れ込む。矮性品種。

  • シラス [J. cineraria 'Cirrus']
葉の切れ込みが浅く、ふんわりした印象。「シリウス」の名前でも流通。

  • ダイヤモンドダスト [J. cineraria ‘Diamond Dust’]
葉が大きく、切れ込みがやや浅い。「ダイヤモンド」の名前でも流通。

  • エンジェルウィングス [J. cineraria ‘Angel Wings’]
最近出回り始めた希少種。葉は大きく厚みがあり、切れ込みが入っていないのが特徴。


似た葉

  • ダスティミラー・シルバーレース [Tanacetum ptarmiciflorum]
「シロタエギク」や「ダスティーミラー」の名で流通することがあり混同されがちですが
シルバーレースはタナケツム属に分類されており別属の植物です。
葉は切れ込みが多く、レースのような洗練された形をしている葉が美しい品種。


写真

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シルバーダスト 「モンデ酒造(山梨県笛吹市)」にて (2009.08.11 撮影)


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シルバーダスト 「モンデ酒造(山梨県笛吹市)」にて (2009.08.11 撮影)


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シルバーダスト 「モンデ酒造(山梨県笛吹市)」にて (2009.08.11 撮影)


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シルバーダスト (2016.02.03 撮影)


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シルバーダスト 「川口緑化センター(埼玉県川口市)」にて (2020.09.04 撮影)


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シルバーダスト 「川口緑化センター(埼玉県川口市)」にて (2020.09.04 撮影)


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シルバーダスト 「川口緑化センター(埼玉県川口市)」にて (2020.09.04 撮影)


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シラス (埼玉県三郷市にて) (2022.06.01 撮影)


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シラス (埼玉県三郷市にて) (2022.06.01 撮影)


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シラス (埼玉県三郷市にて) (2022.06.01 撮影)


シロタエギク11.jpg
シラス (埼玉県三郷市にて) (2022.06.01 撮影)

  • 最終更新:2022-06-02 10:32:51

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