ノゲシ
漢字・別名・流通名
野芥子・野罌粟(ノゲシ)、芥子薊(ケシアザミ)、春の野芥子(ハルノノゲシ)

(2022.05.09 撮影)
学名 | Sonchus oleraceus |
英名 | Common sowthistle |
科属名 | キク科 ノゲシ属 |
性状 | 一年草または越年草(二年草) |
原産 | ヨーロッパ |
花言葉 | 悠久、見間違っては嫌、旅人 |
日本各地の道端や空き地、畑などでもよく見られます。
和名に「ケシ」と付きますが、ケシ(ケシ科)と葉が似ている事からであって分類上は全く別系統。
高さは50~100cm程で、茎は軟らかく中空で多数の稜があります。
葉は長さ15~25cm、幅5~8cmで羽状に切れ込み、縁には不規則な鋸歯がある。
鋸歯の先は刺状に尖りますが柔らかく触っても痛くない。
葉の基部は茎を抱き、両端が先の尖った三角状に張り出す。
茎や葉を切ると白い乳液が出る。
花期は4~10月頃で、タンポポに似た花をつけます。
頭花は黄色で花径約2cm程。多数の舌状花だけからなり、筒状花はありません。
総苞は長さ10~13㎜。花柄と総苞には腺毛があり粘ります。
花の後にできる実は痩果で、白い冠毛がつき、風を受けて飛び、種子を散布する。
花後に総苞の下部が膨んだ釣鐘状になる。
痩果は長さ約3mmの扁平で、縦の脈と横ジワがある。
冠毛は白色で長さ約6~8mm。
変種で舌状花が白色の「ウスジロノゲシ(Sonchus oleraceus f. lilacina)」がある。
純白とはならず、中心付近の舌状花は黄色っぽい色となる傾向があります。
近縁種など
- 秋の野芥子(アキノノゲシ) [Sonchus asper]
「秋の」と名が付く通り、花期は9月~11月頃です。
とても背が高くなり、花のころは草丈が2m近くになることも多い。
花後、結実するとその株は枯れてしまいます。
- 鬼野芥子(オニノゲシ) [Lactuca indica var. laciniata]
形や雰囲気は似ていますが、ノゲシに比べ2回りくらい大きい。
刺が多く、葉の基部が丸くまくれ上がって茎を挟むように抱く。
痩果に横ジワがない。分類上はアキノノゲシ属。
- 合い野芥子(アイノゲシ) [Sonchus oleaceo-asper]
ノゲシとオニノゲシの雑種で、両方の特徴をもつ姿でタネはできません。
写真

花と冠毛 (2022.06.01 撮影)

葉の基部は茎を抱く (2022.06.01 撮影)

(2022.06.01 撮影)

冠毛 (2022.06.01 撮影)
- 最終更新:2022-06-02 09:16:36