ミヤマビャクシン

漢字・別名・流通名

深山柏槇(ミヤマビャクシン)、真柏・槇柏(シンパク)



ミヤマビャクシン1.jpg
(2020.05.30 撮影)


学名 Sabina chinesis var. sargentii
英名 Chinese juniper
科属名 ヒノキ科 ビャクシン属
性状 常緑小低木、針葉樹
原産 日本、朝鮮、中国
花言葉 あなたを守ります


高山や海岸の崖に自生し、地面を這う伊吹(イブキ)の変種です。
盆栽の素材としてもとても有名です。
ミヤマビャクシンを盆栽として育てたものを盆栽界では「真柏(シンパク)」と呼びます。

花期は4月頃で、雌雄異花。
雄花は楕円形で黄色がかり、 雌花は鱗片が固まったような形で紫褐色。
直径6~8mmの淡緑色の液果状の球果をつけ、 熟すと赤くなります。

樹高は30~50cm程。材は堅固。
幹は立ち上がらず、地表に沿ってうねりながら伸びる。
樹皮は赤褐色または灰褐色で、老木になるとバラバラになってはげ落ちる。
幹は芯が白く白骨化し、捻じれていく姿が魅力です。
枝の木質部分がはがれ白骨化したものを盆栽界では「神(ジン)」、
幹の場合は「舎利(シャリ)」と呼びます。

葉は針状葉と鱗片葉の2形があり、鱗片葉は十字対生し、茎につく。
葉色は白味のある青緑色~深い青緑まであります。
葉が細く枝分れの細かい糸魚川産のものは「真柏の王様」と言われます。

「神(ジン)」や「舎利(シャリ)」を伴い、バラエティに富んだ樹形作りが楽しめることから
盆栽界では最も人気の高い樹種のひとつとなっています。


イブキの変種、品種

  • Juniperus chinensis 伊吹(イブキ)
    • var. chinensis
      • 'Aurea' 金伊吹(キンイブキ) 枝の先端の葉が、黄色いのが特徴。
      • 'Globosa' 玉伊吹(タマイブキ) 樹高1m程の低木で玉状に仕立てられる。
      • 'Kaizuka' 貝塚伊吹(カイヅカイブキ) 枝変わり品種で公園木、生け垣に使われる。
    • var. procumbens 這柏槇(ハイビャクシン)[別名:磯馴(ソナレ)、岩垂杜松(イワダレネズ)] 地を這うのでグランドカバーに最適。
    • var. sargentii 深山柏槇(ミヤマビャクシン)[別名:槇柏・真柏(シンパク)] 樹高は50cm程。幹や枝は地面を這うようにして広がる。


写真

ミヤマビャクシン2.jpg
(2020.05.30 撮影)


ミヤマビャクシン3.jpg
(2020.05.30 撮影)


ミヤマビャクシン4.jpg
(2020.05.30 撮影)

  • 最終更新:2020-09-15 22:46:00

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