ワサビノキ

漢字・別名・流通名

山葵の木(ワサビノキ)、モリンガ

ワサビノキ1.jpg
「川口グリーンセンター(埼玉県川口市)」にて (2020.10.30 撮影)


学名 Moringa oleifera
英名 Moringa、Horse radish tree、Drumstick tree、Ben oil tree、Giant crape myrtle
科属名 ワサビノキ科 ワサビノキ属
性状 常緑広葉樹、半落葉性小高木
原産 インド北西部のヒマラヤ山脈南麓
花言葉 嬉し涙、目覚め


ワサビノキ科唯一の属であるワサビノキ属の1種であり、本属で最も広く栽培されています。
生長が速く、干ばつに強いので熱帯、亜熱帯地域で栽培されています。
樹皮や樹液、根、葉、花、種、オイルと殆どの部分を種々の目的で古くから用いられている。
若い果実や葉が野菜として食される他、浄水や手洗いに用いられ、時に薬用植物とされます。

地球上の可食植物の中で最も高い栄養価といわれ、90種類以上もの栄養素が含まれています。
豊富な栄養素を含んでいるスーパーフードとして注目されています。
植物全体(特に根)にワサビのような辛みがあるのでワサビノキと名付けられた。

高さは5~10m程になり、樹の太さは直径45cm程になります。
樹皮は白みがかった灰色をしていて厚いコルク層で覆われています。
枝は脆く垂れやすい。

葉は3回羽状複葉で、互生あるいは対生状につける。
若菜が柔らかく食用にできます。

根は特に辛味が強く独特の香りがあるのでスパイシーな調味料として利用されます。
根の味が西洋わさびに似ていることで「ホースラディッシュツリー」と呼ばれることもあります。

花期は4~6月頃ですが、気温や降水が安定した地域では1年に2度あるいは1年中見られます。
花は両性で、長さ10〜25cm程の広がった垂れやすい円錐花序につきます。
花弁は不同で、長さ約1~1.5cm程の薄い縞模様のある黄白色の香りのある花を咲かせます。

花後に20~45cm程の三角柱型の鞘を付けます。蒴果で3室。茶色に熟しぶら下がります。
未成熟の鞘の細長く三角柱型の形から「ドラムスティックツリー」と呼ばれることもあります。

実が成熟すると果皮が乾燥して裂け種子が取れます。
種子は直径約1cm程の球形で黒褐色。
白みがかった3枚の薄い翼を持ち、風または水によって空中に散布されます。
種子にはワサビのような辛味があり、ナッツのようにローストして食べられます。
種子から高濃度のベヘン酸を含むベン油が取れることから「ベン・オイル」と呼ばれる。
食品サプリメントや化粧品、香粧品のベース、時計油、絵画材料、香油原料などに利用されます。


栄養成分

90種類以上もの栄養素が含まれ、スーパーフードとして注目されています。
各種ビタミン(A・E・B1・B2・C他)、カルシウム、リン、鉄、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、
19種類のアミノ酸、食物繊維、亜鉛、銅、アルギニン、ベータカロチン、ポリフェノール etc


効能・効果

肝臓・腎臓・脾臓・膵臓の活性化、血圧の安定と精神(特に自律神経系)の安定、抗酸化、血糖値を下げる、
解毒、血関節痛、抗炎症、母乳の出を促す、抗アレルギー、免疫システム強化、ホルモンコントロール etc


写真

ワサビノキ2.jpg
「川口グリーンセンター(埼玉県川口市)」にて (2020.10.30 撮影)


ワサビノキ3.jpg
「川口グリーンセンター(埼玉県川口市)」にて (2020.10.30 撮影)

  • 最終更新:2021-06-13 23:19:13

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